MECEで漏れなくダブりなく考えるコツ|編集者のための実践テンプレ集

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MECEで漏れなくダブりなく考えるコツ

迷わず的確に抜け漏れを減らしたい、でも時間はない。そんなときの土台がMECEです。ミーシーは、情報やアイデアを「漏れなく、ダブりなく」整理するシンプルな原則。記事構成や企画出し、要件定義、見積内訳まで、切り口の決め方さえ押さえれば今日から使えます。

この記事の要点

  • まず「目的→切り口(軸)→粒度合わせ」で考える
  • 5分版と30分版のワークフローで即実践できる
  • 失敗しやすいアンチパターンをチェックリストで回避できる
カッパパ

完璧を目指すより、8割のMECEで前に進む。仕上げは現実データで微調整がちょうどいいです。

目次

MECEとは?ミーシーを一言で

MECEは、物事を「相互に重ならず(Mutually Exclusive)、全体を漏れなく取り切る(Collectively Exhaustive)」ように要素分解する考え方です。分解の質は、選んだ切り口(軸)と粒度の揃え方で決まります。思考のスピードを落とさず、論点の取りこぼしと重複を減らすための最低限のルール、と捉えると実務で使いやすいです。

ポイント

  • 目的に対して妥当な切り口を選ぶ
  • 同じ高さ(粒度)で並べる
  • 重複をたたみ、空白を埋める
カッパパ

最初から完璧に分けようとしない。ざっくり分けてから、重複と空白を検査する流れがコツ。

MECEの定義と語源(Mutually Exclusive/Collectively Exhaustive)

MEとCEの2条件を同時に満たすことが理想です。

  • ME(ダブりなく):隣り合うカテゴリが重ならない
  • CE(漏れなく):全体を合計すると目的範囲を取り切る

実務では、完全なMECEを目指すよりも「意思決定に必要なレベルで十分にMECE」を狙うと動きやすいです。分け方は、対照概念(有/無、定性/定量)、時系列、工程、ステークホルダー、チャネル、KPIなど目的に合う軸から選びます。

チェックリスト:定義OKか

  • 分けた箱に重なりはないか
  • 合計すると目的の範囲を覆えているか
  • 命名が一貫して比較しやすいか

ロジックツリーとの関係と違い

ロジックツリーは、目的から下位要素へ枝分かれさせて因果や内訳を可視化する図解手法。MECEはその品質基準です。

  • ロジックツリー=形(可視化ツール)
  • MECE=基準(重複・漏れの検査ルール)

つまり、ツリーを描くときの分け方がMECEなら、議論や意思決定の齟齬が減ります。逆に、ツリーが立派でも軸が混在していたり粒度がバラつくと、抜け漏れが発生しやすくなります。

ポイント

  • 1階層ごとに軸を固定(混ぜない)
  • 同一階層は粒度を揃える
  • 例外は別箱にして理由を明記

まず守るのは「モレなく」か「ダブりなく」か

時間がない場面では、先にモレなく(CE)を優先して粗く全体像をカバーし、その後にダブりなく(ME)で整えるのがおすすめです。理由は、意思決定に影響するのは「見えていない穴」の方がダメージが大きいから。会議前の5分ではCE優先、要件定義の30分ではMEも丁寧に、という切り替えが現実的です。

即実践メモ

  • まず目的→範囲を1行で固定
  • 3つの軸候補を出し、最も妥当な1軸で粗分解
  • 重複を畳み、空白は追加調査タスク化
カッパパ

CE優先で全体像を押さえ、MEで整えていく。時間配分を決めてから始めると迷いが減ります。

分け方の「軸」を選ぶ:編集/ライティング仕事の実例

結論:成果に直結する軸は「目的から逆算」すれば選べます。SEOなら検索意図、LPなら導線、案件整理なら工程や担当。まず軸を1つに固定して粗く分け、必要に応じて二軸目(クロス表)で整えます。

軸選びのコツ

  • 目的→評価指標(KPI)→相性の良い軸を選ぶ
  • 同一階層で軸を混ぜない
  • 迷ったら「時系列」「工程」「対照概念」から始める
カッパパ

軸は正解探しより“仮置き”が大事。仮で分けて、データで微修正する方が速いです。

切り口カタログ:対照概念・時系列・工程・空間・ステークホルダー・KPI・チャネル

  • 対照概念:有/無、内因/外因、定量/定性(原因探索や方針決定に強い)
  • 時系列:認知→興味→比較→購入→継続(ジャーニーの穴を発見しやすい)
  • 工程:調査→企画→制作→公開→計測→改善(運用設計や責任分担に最適)
  • 空間/構造:トップ→カテゴリ→記事→CTA(情報設計の抜けを潰す)
  • ステークホルダー:読者/編集/デザイナー/広告主(要件整理で漏れ防止)
  • KPI:表示回数/CTR/CVR/LTV(改善優先度の判断がしやすい)
  • チャネル:検索/SNS/メール/広告(配分とメッセージの重複回避)

最短チェック:目的に直結する1軸になっているか?粒度は揃っているか?

SEO記事の構成をMECEで作る(見出しツリー例)

目的:検索意図を満たしCVに導く。軸:検索意図×読者の意思決定ステップ。

  • H2: 結論と全体像(まず答え)
  • H2: 前提・定義(用語と範囲を統一)
  • H2: 判断基準(選び方・比較ポイント)
  • H2: 実行手順(ステップ型HowTo)
  • H2: 失敗例と回避策(アンチパターン)
  • H2: ケース別Q&A(よくある疑問)
  • H2: まとめと次アクション(CTA)

ポイント:階層ごとに「問い」を1つに。例:H2は「何を決める章か」を明記。

カッパパ

最初に「何が分かる章か」を1行で書き、重複見出しを畳むと一気に読みやすくなります。

企画出しをMECE化:ネタの母集団と重複回避

軸:読者課題×検索意図(Know/Do/Compare)で母集団を作り、重複はタグで畳む。

手順

  1. 読者の主要課題を3〜5個に要素分解
  2. 各課題に対し「Know/Do/Compare/FAQ」で企画候補を展開
  3. シート列:課題/意図/重複タグ/優先度/想定KPI/想定CTA
  4. 重複タグが同一の企画は統合→視点だけ差別化

最短テンプレ列
課題|検索意図|仮タイトル|重複タグ|KPI|CTA|取材有無

LP/サイト情報設計をMECE化:導線×コンテンツ×CTA

軸:ユーザー導線(流入→滞在→離脱防止→行動)×コンテンツ機能×CTAでクロス表に。

スクロールできます
導線\要素コンテンツ信頼要素ナビゲーションCTA
流入ベネフィット1行実績数値ヘッダ最小化資料DL
滞在比較表・事例口コミ/ロゴ内部リンク無料相談
離脱防止よくある質問返金/保証パンくずプッシュCTA
行動申込フォームセキュリティ表記固定ボタン完了後導線

チェックリスト

  • 重要導線×要素の空白はないか
  • CTAが各段階に1つずつあるか
  • 同一階層で役割が重複していないか
カッパパ

クロス表は強力。空白セルに施策を1つずつ埋めるだけで、抜け漏れが劇的に減ります。

5分でやる即席MECE(会議直前版)

会議直前でも、目的を1行で固定→軸を仮置き→粗分解→重複たたみ、の4ステップで「使える8割MECE」は作れます。重要なのは、完璧主義を捨ててタイムボックスで切ることです。

タイムボックス配分(合計5分)

  • 1分:目的と範囲の1行化
  • 1分:軸候補を3つ出す
  • 2分:最有力1軸で粗分解→空白確認
  • 1分:重複の統合と優先順位付け

ステップ1:目的を1行で固定(1分)

  • 目的:誰の、どんな意思決定を助けたいか
  • 範囲:含む/含まないを明記(例:新規記事のみ、既存は対象外)
  • 成果指標:成功の物差し(例:会議で合意まで到達)

「目的/範囲/指標」を1行テンプレに落とします。

  • 目的:__の__を決める
  • 範囲:含む__/含まない__
  • 指標:__が満たせたらOK

ステップ2:軸候補を3つ出す(1分)

迷ったら「時系列/工程/対照概念」をデフォルト候補に。

  • 例:集客改善→KPI(表示回数/CTR/CVR)
  • 例:記事方針→読者課題(認知不足/比較迷い/実行不安)

判断基準:目的と指標に直結しているか、粒度が揃えやすいか。

ステップ3:最有力の1軸で粗分解→抜けチェック(2分)

  • 5〜7個に分ける(覚えやすく議論しやすい上限)
  • 各箱を名詞で簡潔に命名
  • 空白があれば「要調査タスク」として別途メモ

即席チェック

  • 合計で目的範囲を覆えているか(CE)
  • 役割や意味が重なっていないか(ME)

ステップ4:重複を畳む→優先順位(1分)

  • 近い箱は統合し、名称を上位概念に
  • 重要度は「インパクト×実行容易性」で2×2評価
  • 今日決めること/保留にすることを分ける

1枚メモの雛形(そのままコピペ用)

  • 目的:__の__を決める
  • 範囲:含む__/含まない__
  • 指標:__
  • 軸:__(理由:__)
  • 粗分解:①__ ②__ ③__ ④__ ⑤__
  • 空白:__(次アクション)
  • 統合後:A__/B__/C__(優先度:A>B>C)

ミニ例:リライト優先度を5分で決める

  • 目的:今月のリライト対象を決める
  • 範囲:検索流入100PV以上の既存記事のみ
  • 指標:合意済みの対象リスト(10本)
  • 軸候補:KPI/読者意図/収益性 → KPIを採用
  • 粗分解:表示回数低/CTR低/CVR低/季節性ズレ/競合上位化
  • 空白:技術エラー(要調査)
  • 統合後:①CTR低 ②CVR低 ③競合上位化(優先:①>②>③)

チェックリスト(即席版)

  • 目的・範囲・指標の3点が1行で書けた
  • 軸は1つに固定し、理由がある
  • 箱の数は5〜7個で粒度が揃っている
  • 空白はタスク化、重複は統合済み
  • 今日の意思決定に必要な精度に達した
カッパパ

5分MECEのゴールは「議論を迷子にさせない地図」。正確さより回す速さを優先しましょう。

30分でしっかりMECE(案件整理版)

30分あれば、ヒアリング→箱づくり→三面分解→コスト→検証計画まで一気通貫で整えられます。軸は「要件の重要度」「工程×担当×KPI」「コスト内訳」で段階的に固定し、空白はタスク化。意思決定の材料と合意形成が目的です。

タイムボックス配分(合計30分)

  • 5分:ヒアリング要点整理
  • 10分:要件の箱(Must/Should/Want)化
  • 10分:工程×担当×KPIの三面分解
  • 5分:コストと検証データの当て込み
カッパパ

30分版は「決める場」に持ち込む前の整地作業。空白は消し切らず、タスクとして明示すれば十分です。

ヒアリング→要件の箱:Must/Should/Want

  • Must(必須):法令・契約・致命KPIに直結
  • Should(望ましい):品質や効率を上げる
  • Want(あれば嬉しい):余力で検討

雛形(コピペ用)

  • Must:__/__/__
  • Should:__/__
  • Want:__

ポイント

  • 依頼者の言葉をそのまま書き、解釈は後で
  • 箱の定義文を1行添える(なぜMustか)

工程×担当×KPIでの三面分解

軸を混ぜずにクロスで確認。空白セル=抜け、重複セル=役割衝突のサイン。

工程担当成果KPIインプットアウトプット
調査編集競合把握数競合リスト調査サマリ
企画編集/顧客合意企画数調査サマリ企画書
制作ライター/デザ期日遵守率企画書原稿/素材
公開エンジニア不具合0件原稿/素材公開完了
計測/改善編集/分析CTR/CVRGA/GSC改善案

チェック

  • 各工程に担当とKPIが1つ以上紐づくか
  • 同じKPIが複数工程に重複していないか

コスト内訳のMECE(人件費/ツール/外注/広告)

区分具体項目数量/時間単価小計
人件費編集/ディレクション__h____
人件費ライティング__h____
ツールCMS/解析/校正______
外注取材/撮影/デザイン______
広告リスティング/SNS______
合計__

ポイント

  • 区分は重ならない命名にする(例:外注と人件費を混ぜない)
  • 粒度は「見積で説明できる単位」に揃える

成果仮説→検証データの当て込み

  • 仮説:例)CTR改善でCVRも上がる
  • 必要データ:GSCの掲載順位、CTR、クエリ種別
  • 判定条件:改善後4週でCTR+1.0pt以上なら継続
  • 代替案:未達ならCTA配置テストに移行

タスク化テンプレ

  • 空白A:__(担当:__/期日:__)
  • 空白B:__(担当:__/期日:__)

30分版チェックリスト

  • Must/Should/Wantの定義が1行で明確
  • 各工程に担当・KPI・アウトプットが割当済み
  • コスト区分の重複がない/空白がない
  • 仮説→データ→判定条件がセットで記載
  • 空白はタスク化し、期日と担当がある

MECEチェックリストとアンチパターン

結論:MECEの品質は「軸の独立性」「粒度の整合」「命名の一貫性」で決まります。完璧主義は禁物。意思決定に必要な精度で止め、空白はタスク化しましょう。

チェックリスト:粒度/軸の独立性/網羅性/命名ルール

  • 目的・範囲・指標が1行で定義されている
  • 同一階層で軸が混ざっていない(工程とKPIを同列にしない)
  • 箱の粒度が揃っている(名詞単位/工程単位など)
  • 合計で範囲を取り切れている(CE)
  • 役割や意味が重ならない(ME)
  • 命名が対称(名詞or動名詞で統一、抽象度を合わせる)
  • 空白セルは「要調査タスク」として残す

よくある失敗:目的喪失・粒度不揃い・現実データと不整合・過剰MECE化

  • 目的喪失:分けること自体が目的化。→最初の1行目的に立ち戻る
  • 粒度不揃い:上位概念と具体施策が混在。→粒度を1段そろえる
  • 現実不整合:データや制約を無視。→制約条件を箱として明示
  • 過剰MECE化:細分化しすぎて意思決定が遅延。→80/20で打ち切り

判断に迷ったら:80/20と暫定解で前進

  • 80%の網羅と主要重複の除去で一旦確定
  • 不確実な箱には「仮」タグと検証方法を添える
  • 期日を切って再検査(レビューサイクルを設計)

簡易スコアリング(5点満点)
軸独立性/粒度整合/網羅性/命名一貫性/実行可能性 → 合計18点以上なら運用開始OK

カッパパ

MECEは地図作り。正確さより「迷わないこと」が価値。迷い始めたら目的の1行に戻るのが最短です。

AIでMECEを加速する(主要意図:Do)

AIは「軸候補の発散」「粒度のそろえ」「漏れ・重複の検査」で強力な相棒になります。発散→収束→検査の3段で使い分け、最終判断は人が行う前提にすると安定します。

プロンプト例:軸候補の発散→収束→検査

  • 発散(30案):
    「目的:__。この目的に合う分解軸候補を30個。対照概念/時系列/工程/ステークホルダー/KPIなど多様に。重複不可。箇条書きで。」
  • 収束(3案+理由):
    「上の候補から最適な軸を3つ選び、選定理由(目的との適合・粒度)を1行ずつ。」
  • 検査(ME/CEチェック):
    「採用軸:__。要素分解案を5〜7個で。重複チェックと空白の仮説も併記。」

表計算テンプレの使い方(カテゴリ列/証拠URL/重複フラグ)

列案:ID|カテゴリ|定義文|根拠URL|重複タグ|優先度|担当|期日

  • カテゴリ:箱の名前(名詞で統一)
  • 定義文:箱に含める/含めない境界を1行で
  • 重複タグ:似た箱のIDを記載→後で統合
  • 根拠URL:統合時の判断材料に

注意点:生成物は最終的に人が検査

  • データ非整合や粒度ブレは必ず発生する前提
  • 命名ルールと採用基準を先に決めておく
  • 判断が割れる箇所は「仮」タグを付けて期日で見直す

チェックリスト(AI活用版)

  • 目的/範囲/指標を最初にプロンプトへ明示
  • 軸は1つに固定、選定理由を出させる
  • 5〜7要素で粒度を合わせるよう指示
  • 空白と重複の指摘を必ず要求
  • 最終採用は人がレビュー
カッパパ

AIは“第2の脳”ではなく“加速器”。プロンプトに「目的・範囲・指標」を入れるだけで、精度が一段上がります。

ケース別テンプレ配布

そのまま埋めるだけでMECEが回る、4種類の現場テンプレです。命名を名詞で統一し、空白はタスク化してください。

テンプレ1:SEO記事構成(見出し雛形)

目的:検索意図充足とCV導線の確保
:検索意図×意思決定ステップ

  • H1:結論(最短回答+ベネフィット)
  • 導入:読者の悩み→本記事で得られること3点
  • H2:前提と定義(範囲/用語の統一)
  • H2:選び方・判断基準(比較ポイントのMECE)
    • H3:基準A(定義/根拠/目安)
    • H3:基準B
    • H3:基準C
  • H2:手順(ステップ型HowTo)
    • H3:手順1:__
    • H3:手順2:__
    • H3:手順3:__
  • H2:失敗例と回避策(アンチパターン)
  • H2:ケース別Q&A(よくある質問)
  • H2:まとめと次アクション(CTA)

チェック:各H2は重複していないか/意思決定の穴がないか

テンプレ2:編集会議アジェンダ

目的:今月の施策合意
:KPI×工程

  1. 先月KPIレビュー(表示回数/CTR/CVR/収益)
  2. 施策候補の母集団(課題×意図の一覧)
  3. 優先度マトリクス(インパクト×容易性)
  4. 今月の実行リスト(担当/期日/期待KPI)
  5. リスク・制約(法務/予算/人員)
  6. 宿題(未充足データ/依存タスク)

表(コピペ用)

施策IDカテゴリ目的KPI概要依存関係担当期日優先度

テンプレ3:案件要件定義(要素分解表)

目的:合意できる仕様の言語化
:Must/Should/Want × 機能/運用/費用

重要度区分要件名定義文(含む/含まない)根拠/制約検証方法担当
Must機能__________
Must運用__________
Must費用__________
Should機能__________
Should運用__________
Want機能__________

チェック:定義文に境界が書かれているか/検証方法が決まっているか

テンプレ4:見積内訳(コストMECE)

目的:説明責任のある見積
:人件費/ツール/外注/広告(重複禁止)

区分項目数量/時間単価小計備考
人件費編集/ディレクション__h____役務範囲:__
人件費ライティング__h____文字量・回数
ツールCMS/解析/校正______契約形態
外注取材/撮影/デザイン______著作権含む範囲
広告リスティング/SNS______目標KPI
合計__

チェック:区分の定義が明確/項目が粒度混在していない

練習問題:3問でMECE筋トレ

実際に手を動かすと、目的→軸→粒度合わせの感覚が身につきます。以下は3問とも「5〜7箱で粗分解→重複を畳む→空白はタスク化」で解いてください。模範解答はあくまで一例。自分の現場に合わせて調整しましょう。

カッパパ

時間を区切って“速く雑に→整える”の順で。止まらないのがコツです。

例題1:ブログ集客が伸びない原因の分解

目的:自然検索からの月間セッションを増やす
推奨軸:KPI(表示回数/CTR/CVR)×コンテンツ品質

自分で解く手順

  1. KPIと品質に分けて5〜7箱作る
  2. 重複を統合、空白は調査タスクへ

模範分解(例)

  • 表示回数不足(キーワード選定/競合負け/インデックス不備)
  • CTR低下(タイトル不一致/スニペット弱)
  • CVR低下(CTA弱/導線不全)
  • 品質(網羅性不足/情報鮮度/E-E-A-T)
  • 技術(表示速度/構造化データ)
  • 配信(更新頻度/内部リンク)

空白タスク例:サーチコンソールでクエリ別CTR抽出、スピード計測

例題2:リライト案件の優先順位付け

目的:今月のリライト対象10本を決める
推奨軸:インパクト×実行容易性(2×2)

自分で解く手順

  1. 各記事の期待インパクト(潜在表示回数・機会損失)を見積もる
  2. 容易性(文字数/必要工数/依存関係)をスコア化
  3. 2×2の右上(大×易)から順に選ぶ

模範分解(例)

  • 大×易:メタ見直しでCTR改善見込み
  • 大×難:構成再設計+追記必要
  • 小×易:内部リンクで改善
  • 小×難:撤回or来月回し

空白タスク例:主要10クエリの掲載順位とCTR差分を取得

例題3:LP改善案の分類

目的:CVRを上げる
推奨軸:導線(流入→滞在→離脱防止→行動)×要素(コンテンツ/信頼/ナビ/CTA)

自分で解く手順

  1. クロス表を作り、空白セルに施策を埋める
  2. 同じ効果の施策は統合

模範分解(例)

  • 流入×コンテンツ:ベネフィット1行の見直し
  • 滞在×信頼:実績・第三者評価の増強
  • 離脱防止×ナビ:Q&Aの折りたたみ設置
  • 行動×CTA:フォーム短縮/固定ボタン
  • 滞在×コンテンツ:比較表・事例の追加
  • 行動×信頼:セキュリティ表記/返金ポリシー明示

空白タスク例:ヒートマップで離脱地点の特定、A/Bテスト設計

自己採点チェック(各1点)

  • 目的が1行で明確
  • 軸が1つに固定、理由がある
  • 5〜7箱に収まっている
  • 粒度が揃っている
  • 重複を畳んだ
  • 空白をタスク化した

FAQ

MECEとロジックツリーの違いは?

ロジックツリーは分解の「図」、MECEは分解の「品質基準」です。ツリーを描くときに、同一階層で軸を混ぜず、重複・漏れがないかを検査するルールがMECEと捉えると実務で使いやすいです。

MECEの軸はどう選べばいい?

目的→評価指標(KPI)から逆算し、相性の良い軸を1つに固定します。迷ったら「時系列」「工程」「対照概念」が汎用性高め。必要に応じて二軸目をクロス表で補完します。

MECEは完璧である必要がある?

意思決定に必要な精度で十分です。まずCE(漏れなく)を優先して粗く全体を押さえ、次にME(ダブりなく)で整える流れが現実的。空白はタスク化して期日で見直します。

5分でMECEに近づくコツは?

「目的/範囲/指標」を1行化→軸候補3つ→最有力1軸で5〜7箱に粗分解→重複たたみ、の順でタイムボックス運用します。完璧主義は禁物です。

文章構成にMECEは使える?

使えます。H2ごとに「何が決まる章か」を明確化し、章同士の重複を畳むと読みやすさが上がります。検索意図×意思決定ステップを軸にするとSEO記事と相性が良いです。

MECEと3C/4P/SWOTの使い分けは?

3C/4P/SWOTは「分け方の型(軸候補)」、MECEは「重複・漏れを防ぐ基準」です。まずフレームで仮分解し、MECEで粒度と網羅性を検査すると安定します。

まとめ:明日からの現場での使いどころ

結論:MECEは「目的→軸→粒度合わせ→検査→タスク化」で回す実務の技です。完璧より“迷わない地図”を速く作り、現実データで微修正していくのがベストです。

明日からの実践ポイント

  • 1行で「目的/範囲/指標」を固定してから着手
  • 軸は1つに仮固定→5〜7箱で粗分解→重複を畳む
  • 空白はそのままにせず「要調査タスク+担当+期日」で管理

チェックリスト(最終版)

  • 軸が混在していない(工程とKPIを同列にしない)
  • 粒度がそろっている(上位概念と具体施策を混ぜない)
  • CE(漏れなく):目的範囲を取り切れている
  • ME(ダブりなく):役割・意味が重複していない
  • 命名が一貫して比較しやすい
  • 空白はタスク化され、レビュー日が決まっている
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