「あれ?Windowsの録画ボタンが反応しない……」
「録画したはずなのに、再生したら画面が真っ黒!?」
クライアントへの操作説明動画を作っている時や、大事なWeb会議を記録しようとした瞬間にこれが起きると、本当に血の気が引きますよね。特に副業やフリーランスで活動していると、こうしたトラブル対応も全部自分でやらなきゃいけないのが辛いところです。
でも、大丈夫です。Windowsで画面録画できない原因は、意外と単純な設定ミスや、知っていればすぐ直せるものがほとんどです。
この記事でわかること
- 録画ボタンが押せない・反応しない原因と解決策
- 「画面が真っ黒」「音が入らない」時の対処法
- どうしても直らない時に使える、無料の代替ツール
焦らず一つずつ確認していきましょう!
Windowsで画面録画できない原因は主に4つ
なぜ録画できない?
4大原因
標準機能(Game Bar)が動かない原因の9割はこれ。「設定オフ」と「スペック不足」は見落とされがちです。
- 設定オフ: Windows設定で無効化中
- 要件不足: GPUが録画機能に非対応
- 著作権保護: Netflix等は仕様で不可
「壊れたかな?」と疑う前に、まずは以下の4つの原因に当てはまっていないかチェックしてみてください。Windows標準の録画機能(Xbox Game Bar)が動かない理由は、大体このパターンに分類されます。
- 設定が「オフ」になっているWindowsの設定でゲーム機能自体が無効化されていると、ショートカットキーを押しても無反応になります。
- ハードウェア要件を満たしていない少し古いPCや、ビジネス用の低スペックなPCだと、GPU(グラフィックボード)が録画機能に対応していない場合があります。
- 著作権保護(DRM)によるブロックNetflixやAmazonプライムビデオ、一部のWebサイトなどは、著作権保護のために画面録画ができない仕様になっています。この場合、画面が真っ黒になります。
- ストレージ(保存容量)不足動画ファイルは容量を食います。保存先のドライブがいっぱいだと、録画は開始されません。
まずは使っているツールを確認しよう
⚔️ Game Bar vs Snipping Tool
Game Bar
全画面を一発録り
Snipping Tool
範囲指定で丁寧に
Windowsには標準で2つの録画方法があります。自分がどちらを使おうとしているか、整理しておきましょう。
- Xbox Game Bar(ゲームバー)Windows 10/11共通。Windows + G キーで起動。「ゲーム」と名が付いていますが、ブラウザやアプリの録画にも使えます。
- Snipping Tool(スニッピングツール)Windows 11で大幅強化された機能。以前はスクショ専用でしたが、今は動画も撮れます。範囲指定して録画したい場合はこちらが便利です。
カッパパ僕はWindows 11にしてからは、範囲指定が楽な「Snipping Tool」を使うことが増えました。でも、全画面をサクッと撮るならショートカット一発で動く「Game Bar」の方が早いです。どっちを使っているかで対処法が少し変わるので、意識してみてくださいね!
【症状別】録画ボタンが押せない・反応しない時の対処法
🛑 ボタン無反応チェックフロー
① ショートカット確認
Win + Alt + R を押す
② 設定チェック
設定 > ゲーム > Xbox Game Bar
「オン」にする
③ ハードウェア要件
Win + G > 設定 > ゲーム機能
エラーが出ていないか確認
❌ 全部ダメなら代替ツールへ
ここからは症状別に対処法を見ていきましょう。まずは「録画開始ボタンがグレーアウトしている」「ショートカットキーを押しても何も起きない」というケースです。
ショートカットキー(Win+Alt+R)は効くか?
Xbox Game Barをいちいち開かずに録画を開始するショートカットキーがあります。
- 録画開始 / 停止:
Windows+Alt+R
まずはこれを試してみてください。もしこれで「録画を開始しました」という通知が出るなら、単にゲームバーの表示がおかしくなっていただけかもしれません。
もし無反応なら、次の設定確認に進んでください。
「ゲーム機能」の設定がオフになっていないか
Windowsの設定で、録画機能の元締めである「Xbox Game Bar」が無効化されていることがあります。以下の手順でオンに切り替えましょう。
設定確認の手順
- スタートメニューから「設定(歯車アイコン)」を開く
- 「ゲーム」を選択する
- 「Xbox Game Bar」をクリックする
- 「コントローラーのこのボタンを使用してXbox Game Barを開く」(または単に「オンにする」)がオンになっているか確認する
ここがオフだと、何をしても録画機能は立ち上がりません。
PCのスペック(要件)を満たしているか確認する方法
「設定は合っているのに録画できない」という場合、PCのグラフィックボード(GPU)が要件を満たしていない可能性があります。特に、事務用のノートPCなどでよくあるケースです。
確認方法は簡単です。
Windows+Gでゲームバーを開く- 「設定(歯車)」→「ゲーム機能」タブを開く
- 「PCはハードウェア要件を満たしていません」 と表示されていないか確認
もしこのメッセージが出ていたら、残念ながら標準機能での録画は諦めるしかありません。記事後半で紹介する「代替ツール」を使ってください。



以前、少し古いサブPCで作業手順を録画しようとしたら、まさにこの「要件満たしてない」エラーで弾かれました…。標準機能は便利だけど、意外と足切りラインが厳しいんですよね。
【症状別】録画はできるが「画面が真っ黒」になる時
画面が真っ黒になる😱 解決策
音声のみで映像が映らない場合の解決期待度ランキングです。
ブラウザの「ハードウェアアクセラレーション」を切る
ChromeやEdgeなどのブラウザ画面を録画した時に真っ黒になる場合、これが一番有力な原因です。ブラウザ側の処理を軽くするための機能ですが、録画機能と相性が悪いことがあります。
Google Chromeでの解除手順
- Chrome右上の「︙」→「設定」を開く
- 左メニューの「システム」をクリック
- 「グラフィック アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」 を オフ にする
- ブラウザを再起動する
これで一度、録画を試してみてください。解決したら、録画が終わった後に設定を「オン」に戻しておくのをお忘れなく(Web表示が重くなることがあるので)。
著作権保護されたコンテンツ(Netflix等)ではないか
Netflix、Amazonプライムビデオ、Huluなどの動画配信サービスや、一部の電子書籍ビューワーには、強力な著作権保護(DRM)がかかっています。
これらを録画しようとすると、仕様として画面が真っ黒になります。これは不具合ではなく「仕様」なので、回避する方法はありません。スマホで直撮りするくらいしか手はありませんが、利用規約違反になる可能性が高いのでやめましょう。
全画面モードではなくウィンドウモードを試す
特定のゲームやアプリで真っ黒になる場合、「フルスクリーンモード」で動かしていることが原因のケースがあります。
一度アプリの設定で「ウィンドウモード」や「ボーダーレスウィンドウ」に切り替えてから録画を試してみてください。これだけで映像がキャプチャされるようになることが結構あります。



ブラウザのアクセラレーション問題は本当によくあります!「故障かな?」と思ったら、まずはこれを疑ってみてください。僕はこれで3時間悩んだことがあります(笑)。
【症状別】映像は撮れたが「音が入らない」時
「せっかく10分解説したのに、再生したら無音だった……」という絶望感。これを防ぐための音声周りのチェックポイントです。
マイクのプライバシー設定を確認する
Windows全体のセキュリティ設定で、アプリによるマイクへのアクセスがブロックされている可能性があります。
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」を開く
- 「マイク」を選択する
- 「アプリにマイクへのアクセスを許可する」 がオンになっているか確認する
- その下のアプリ一覧で「Xbox Game Bar」もオンになっているか確認する
録画バーの「マイクミュート」解除忘れ
単純ですが一番多いミスです。
録画を開始した直後のツールバーを見てください。マイクのアイコンに斜線が入っていませんか?
録画中でもクリックすればオン/オフを切り替えられます。ショートカット Windows + Alt + M でも切り替え可能です。
システム音とマイク音のバランス調整
「PC内の音(相手の声や動画の音)」は入っているけど、「自分の声」が入っていない、あるいはその逆という場合です。
Windows+Gでゲームバーを開く- 「音声」ウィンドウを確認する
- 「MIX」 タブで、システム音とマイク音のそれぞれのボリュームスライダーを調整する



自分の声を入れたくないのにマイクがオンになっていて、独り言や環境音が入ってしまった失敗もあります……。本番録画の前に、必ず10秒だけ「テスト録画」をして確認するのが鉄則です!
どうしても直らない!今すぐ録画したい時の代替案
「設定とか面倒くさい!今すぐ会議が始まっちゃうから何とかしたい!」
そんな緊急時のための、Windows標準機能を使わない「逃げ道」を紹介します。
無料で使える外部ツール(Loom / OBS Studio)
標準機能がダメなら、無料の外部ソフトに頼りましょう。
- Loom(ルーム):Chromeの拡張機能として入れられます。ブラウザ画面の録画ならこれが最強です。録画後すぐにURLが発行されるので、動画ファイルを送る手間も省けます。クライアントへの説明用におすすめ。
- OBS Studio:YouTuberも使っている本格的な配信・録画ソフト。設定は少し複雑ですが、PCのスペック要件で弾かれた場合でも、これなら動くことがあります。
ZoomやGoogle Meetの録画機能を流用する裏技
もしZoomやGoogle Meetのアカウント(有料版なら確実ですが、条件によっては無料版でも可)を持っているなら、「自分一人だけのWeb会議」を開始して、それを録画するという手があります。
これなら「画面共有」機能を使ってPC画面を録画でき、マイクや音声のトラブルも起きにくいです。録画データはクラウドやローカルに保存されるので、それを後で利用します。
最終手段:スマホで直撮り(一時的な逃げ道として)
画質は悪くなりますが、エラーでどうしようもない時の最終手段です。
スマホを三脚などで固定してモニターを撮影します。
「システムのエラー画面を共有したい」といった用途なら、これでも十分伝わります。こだわって時間を浪費するより、目的を達成することを優先しましょう。



僕は仕事で簡単な操作説明をする時は、もう標準機能を使わずに最初から「Loom」を使っています。URLを送るだけで済むので、メールに動画ファイルを添付する手間がなくなって爆速ですよ。
よくある質問(FAQ)
最後に、画面録画に関するよくある疑問をまとめました。
Q. 録画したファイルはどこに保存されますか?
基本的には、PC > ビデオ > キャプチャ フォルダの中に保存されています(MP4形式)。
ゲームバーの「全キャプチャを表示」ボタンからもフォルダを開くことができます。
Q. 長時間の録画が勝手に止まってしまいます。なぜ?
Xbox Game Barには録画時間の制限設定があります。デフォルトでは「2時間」や「4時間」になっていることが多いです。
「設定」>「ゲーム」>「キャプチャ」から、最大録画時間を変更できます(最大4時間まで)。
Q. 録画データの容量を小さくするには?
標準機能では細かい圧縮設定ができません。「設定」>「ゲーム」>「キャプチャ」で、「ビデオ画質」や「ビデオフレームレート(30fpsにする)」を下げることで多少は節約できますが、本格的に小さくするなら録画後に圧縮ソフトを使うのが早いです。
Q. Windows 11ですが、ゲームバーが出てきません。
Windows 11の一部のバージョンや環境では、「ゲームモード」関連のコンポーネントがインストールされていない場合があります。Microsoft Storeを開き、「Xbox Game Bar」と検索して、更新またはインストールを行ってみてください。
まとめ:焦らず設定を見直せば大体直ります
Windowsで画面録画できない時は、以下の手順で対処しましょう。
- ショートカット (
Win+Alt+R) を試す - 設定でXbox Game Barがオンか確認する
- ブラウザのアクセラレーションを切ってみる(真っ黒な場合)
- ダメならLoomやZoomで代用する
PCトラブルは焦ると余計に深みにハマります。まずは「再起動」してから、一つずつ設定を見直してみてください。
録画機能を使いこなせれば、マニュアル作成や記録の効率がグッと上がって、副業やフリーランス活動の強い味方になりますよ!
