SEO記事制作はオワコン?Google・Meta決算から考えるWeb編集ライターのキャリア

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SEO記事制作の未来を、検索・広告・SNS・AIのイメージと、編集ライターのキャリアが分かれる道で表した図

当ブログは、Google AdSenseおよび各種アフィリエイトで収益化していますが、自分のメディアを運営する立場として、考えることがあります。SEO記事を作ってアクセスを集め、広告やアフィリエイトで稼ぐビジネスモデルは、これからも成り立つのでしょうか。

「SEO記事はオワコン」と聞くと、SNS運用などへ仕事を広げたほうがいいのか迷いますよね。私も、編集や執筆の経験をこれからどう生かすかを考えています。

私は、SEOの経験をすぐに手放してSNSへ全面的に移る判断はおすすめしません。自分が今提供している価値を見つめ直し、執筆の検証や取材を深めるか、情報設計や公開後のサイト改善といった隣接する工程をひとつ選んで広げることを勧めます。対象とする顧客の課題や仕事内容が合っていれば、SNSも選択肢になります。

なぜなら、プラットフォームの広告売上、Webサイトへの送客数、そしてコンテンツを制作・運用する個人の報酬は、それぞれ別の数字だからです。市場全体の成長率だけで転向先を決めず、依頼主の課題とこれまでの経験から判断すれば、学ぶ範囲を絞って小さく試せます。

米国時間2026年10月下旬に発表されたGoogle(Alphabet)とMetaの第3四半期決算、そして送客や受注現場のデータをもとに、数字の意味を整理しながら、Webライターや編集者がこれから選べる現実的な方向性を考えてみます(※本記事は2026年10月29日時点の確認情報に基づいています)。

目次

SEO記事制作は終わる?広告市場の成長と、書き手の収入は別の話

「Googleの検索広告やSNS広告の市場が成長しているなら、制作者の仕事も安心なのではないか」 あるいは逆に、「AI検索でWebサイトへの流入が減るなら、Webライターの仕事はすべて終わるのではないか」

この2つの問いを、公開されている数字から考えてみます。SEOやWebライターの仕事全体が今すぐ終わるとはいえません。同時に、広告市場全体が伸びているからといって、私たちの受注や収入が保証されるわけでもありません。

ここでまず整理しておきたいのは、次の3つの数字がそれぞれ別のものであるという点です。

  1. プラットフォームが広告を売る(事業会社の広告売上)
  2. Webサイトに読者が訪れる(検索やSNSからのメディア送客)
  3. 制作や運用を担う人が対価を受け取る(受託制作の報酬やメディア運営者の収益)

企業の広告費が増えてプラットフォームの売上が伸びていても、それがWebサイトへのアクセス増につながるとは限りません。さらに、アクセスがあったとしても、記事を書くライターや編集者の報酬が連動して上がるとは限らないのです。また、「企業から記事制作を受託する仕事」と「自分のメディアを運営して収益を得る仕事」も、収益の仕組みが異なります。

カッパパ

私自身、個人ブログを運営するなかで、広告を掲載できることと、安定して収益を得ることは分けて考える必要があると感じています。

以降で紹介する決算や調査の数字を読む際も、「これはプラットフォームの売上なのか、サイトへの送客なのか、それとも制作者自身の報酬なのか」を区別して見ていくことが大切です。

Google検索が伸びても、Webサイトへの送客が増えるとは限らない

検索事業が好調であることと、Webメディアが潤うことは、なぜ一致しないのでしょうか。Googleの決算と、利用者の行動データからその背景を見ていきます。

Google SearchとNetworkでは、売上の意味も伸び率も違う

米国時間2026年10月28日に発表されたAlphabetの第3四半期決算(2026年7〜9月期・未監査)を見ると、検索関連の売上と、外部サイト向けネットワークの売上には明らかな違いがあります。

Googleの2事業は、売上の伸び方が違う

2025年と2026年の7〜9月期を比較。売上額と前年同期比を切り替えられます。

表示する指標
Google Search & other+12.0%
Google Network+1.4%

検索関連の売上と、外部サイト・アプリ向け広告の売上は、同じ伸び率ではありません。

Google Search & other

2025年Q3565.67億米ドル
2026年Q3633.50億米ドル

Google Network

2025年Q373.54億米ドル
2026年Q374.55億米ドル

未監査の公表値。原典の百万米ドルを億米ドルへ換算し、前年同期比は小数第1位に丸めています。個人サイトへの分配額やライター報酬の増減を示すグラフではありません。

出典:Alphabet 2026年第3四半期決算

元の数値を表で見る
スクロールできます
区分2025年Q3売上(億米ドル)2026年Q3売上(億米ドル)前年同期比
Google Search & other565.67633.50約12%増
Google Network73.5474.55約1.4%増

出典:Alphabet Announces Third Quarter 2026 Results(SEC)

Google自身の発表によれば、検索クエリの前年比成長率は過去5年間で最も高い水準だったとされています。自社の検索結果画面などを中心とする「Google Search & other」は、前年同期比で約12%増と力強く成長しています。

一方で、外部のWebサイトやアプリへ広告を配信する「Google Network」は、前年同期比で約1.4%増にとどまりました。

このGoogle Networkには、AdSenseだけでなく、AdMobやGoogle Ad Managerを通じた広告売上も含まれます。Alphabetの2025年年次報告書(Form 10-K)によれば、2025年のNetwork売上減少の主な要因としてAdSenseの減収が挙げられていました(一部はAdMobの増収で相殺)。 出典:Alphabet 2025年Form 10-K(SEC)

これはGoogle側の売上の内訳です。個人のブログやメディアへの分配額の変化は、この数字だけでは分かりません。検索広告とサイト・アプリ向け広告を分け、自分のサイトの収益は別に確かめる必要があります。

AI検索の画面で答えや広告に触れることと、外部サイトを訪れること

もうひとつの大きな変化は、検索行動そのものの変化です。

米国Pew Research Centerが2025年7月に発表した調査(米国成人900人の2025年3月の閲覧データを対象とした観察調査)によると、Google検索でAIによる概要が表示された場合、通常の検索結果リンクをクリックした割合は8%でした。これに対し、AI概要が表示されなかった場合のクリック割合は15%となっています。 出典:Pew Research Center:Google users are less likely to click on links when an AI summary appears

AI概要の有無で、通常リンクのクリック率に差

通常の検索結果リンクをクリックした訪問の割合です。表示方法を切り替えて比較できます。

表示方法
AI概要あり8%
AI概要なし15%

AI概要あり:8%

AI概要なし:15%

塗りつぶした丸が通常リンクのクリック、白い丸がそれ以外です。割合を100回の検索に換算したイメージで、実際の観測件数ではありません。

対象は米国成人900人の2025年3月の閲覧データ。グラフの対象は、AI概要内の出典ではなく通常の検索結果リンクです。

出典:Pew Research Center(2025年7月22日)

※検索される質問の種類や目的が異なるため、この7ポイントの差をすべてAI概要による直接の影響と断定することはできませんが、クリック行動の違いを示すひとつの観察結果です。

また、アクセス解析ツールを提供するChartbeatが公表したデータ(Navigating the New Traffic Landscape 2026Q1)でも、同社の計測ネットワークにおいて、Google Searchからのページビュー(PV)が2024年12月から2025年12月にかけて34%減少したことが報告されています。 出典:Chartbeat:Navigating the New Traffic Landscape(PDF)

※この数値はChartbeatが計測しているネットワーク内のデータであり、日本の個人ブログ全体やカッパログの数値を表すものではありません。また、減少要因のすべてが生成AIであるとは限りません。

さらにGoogleは、2026年10月28日に「AI Mode」内での広告掲載をオーストラリア、カナダ、インドなど10か国へ拡大すると発表しました(日本は今回の対象に含まれていません)。 出典:Google Adsブログ:Ads in AI Mode expand to new markets

Googleは以前から検索結果画面に広告を表示しており、AI Modeでも画面内に広告を展開しています。

しかし、AI検索によって「検索結果の画面上で回答を得て、その画面上で広告を見る」という行動が広がれば、外部のWebサイトを訪れて、そのサイト内で広告を見てもらう必要性は以前よりも薄れます。

私は、検索の利用や検索広告の売上だけを、Webサイトのアクセスや広告収入の見通しに使うことには慎重でありたいと考えています。

SNSへ移れば稼げる?まず稼ぎ方を分けて考える

SEO記事の将来が不透明なら、市場が成長しているSNSへ移れば解決するのでしょうか。ここでも、数字と稼ぎ方を切り分けて考える必要があります。

広告市場は伸びているが、運用を受託する人の報酬ではない

SNS広告の市場規模自体は、たしかに大きく伸びています。

Metaが米国時間2026年10月21日に発表した第3四半期決算(2026年7〜9月期)では、広告売上高が約630.61億ドルとなり、前年同期比で約26%増加しました。 出典:Meta Reports Third Quarter 2026 Results

また、日本の市場に目を向けると、電通などが2026年3月に発表した「2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」において、2025年のソーシャル広告費は1兆3,067億円、前年比18.7%増と推計されています。 出典:電通:2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析

ただし、この2つのデータは対象市場も期間も分類も異なります。電通のソーシャル広告費には、SNSだけでなく動画共有系サービスやブログ・電子掲示板なども含まれています。また、検索広告の予算がそのままSNSへ移ったという因果関係を示すものでもありません。

そして何より、プラットフォームの広告売上や市場規模が伸びていることと、企業からSNS運用の実務を受託する個人の報酬水準はまったく別の話です。

自分の発信、サイトへの送客、企業の運用受託は仕組みが違う

「SNSで稼ぐ」と一口に言っても、実際にはまったく異なる3つの仕組みが存在します。

  1. 自分のアカウントで発信して稼ぐ(クリエイター)
    自身のアカウントでフォロワーを集め、PR案件やアフィリエイトで収益を得る方法です。CreatorIQとInfluencers.clubが世界100か国のクリエイター5,095人を対象に実施した調査(2026年5〜6月実施)によると、回答者の67%は前年の年間クリエイター収入が1万ドル未満であり、62%はコンテンツ制作を主な収入源としていませんでした。 出典:CreatorIQ:The State of Creators ※副業者も含む回答者の収入分布です。日本の制作者全体や、企業のSNS運用を受託する人の報酬水準は、この調査からは判断できません。
  2. SNSから自分のWebサイトへ送客する
    SNSで興味を持ってもらい、自分のブログやWebサイトに誘導して商品を購入してもらう方法です。投稿が見られた回数に加え、リンクから何人が訪れ、どの行動につながったかを確かめる必要があります。
  3. 企業のアカウント運用を受託する
    企業から依頼を受け、投稿の企画、画像やテキストの作成、投稿管理などを代行する方法です。これはいわゆるクライアントワークであり、前述のクリエイター調査の数字をそのまま当てはめて「稼げない」と判断する必要はありません。

ただし、企業の運用受託であっても注意したい点があります。テンプレートに沿った画像作成や定型的なキャプション作成、台本の作成などを「毎月○本納品する」という作業だけの契約の場合、AIツールの普及によって制作のハードルが下がり、価格競争に巻き込まれやすいのではないかという懸念があります(私の見立てです)。

「SNS市場が伸びているから」という理由だけで転向を決めるのではなく、自分がどの収益経路を選び、どのような業務を担当するのかを冷静に見極める必要があります。

Webライターの仕事も、一律に同じ変化をしているわけではない

「SEO記事制作は単価が下がり続けており、もう仕事にならない」という見方もよく耳にします。しかし、実際の受託現場のデータを見ると、必ずしもすべての案件が一律に値崩れしているわけではありません。

クラウドソーシング大手のクラウドワークスが公表したデータ(「CW AI Letter 2026年6月号」、2026年5月時点)によると、同サービス内におけるライティング系案件数は、2021年10〜12月期から2025年10〜12月期にかけて46%減少しました。その一方で、案件の平均単価は2021年から2025年にかけて11%上昇しています。 出典:クラウドワークス:CW AI Letter 2026年6月号

案件数と平均単価は、別の動きをしている

クラウドワークス内のライティング系データ。基準時点を100とする指数で、それぞれの変化を確認できます。

表示するデータ
2021年10〜12月100
2025年10〜12月54

案件数は、2021年と2025年の10〜12月期を比較して46%減。100 ×(1 − 0.46)=54です。

2021年100
2025年111

案件の平均単価は、2021年と2025年を比較して11%増。100 ×(1 + 0.11)=111です。

2026年5月時点、クラウドワークス内のデータ。指数は公表された増減率から換算しています。

出典:CW AI Letter 2026年6月号

※同社プラットフォーム内のデータです。案件数は2021年と2025年の10〜12月期同士、平均単価は2021年と2025年の比較と発表されており、集計方法や案件構成の詳細は十分には分かりません。平均単価は文字単価や個人の手取り時給とは異なります。案件構成の変化も考えられ、生成AIによる直接の因果関係を証明したものではありません。

それでもこの数字は、「すべてのライティング案件で単価が下落している」という単純な見方には当てはまらない現実を示しています。

また、Google側も2026年5月に公開した「Google 検索の生成 AI 向けに最適化するための新しいリソース」において、独自性のある価値あるコンテンツを作ることと、SEOの基本的なベストプラクティスを継続することの重要性を案内しています。 出典:Google検索セントラル:Google 検索の生成 AI 向けに最適化するための新しいリソース

もちろん、Googleが推奨する方針に沿って記事を書けば、それだけで受注や収入が安定するという保証はありません。

しかし、既存の上位記事を検索して情報を並べ替えるだけの作業と、独自の取材や検証、読者の課題に沿った構成設計、情報の正確性の担保まで担う仕事とでは、依頼主にとっての価値が大きく異なります。

本数単位の契約でも、取材や検証、設計の価値を提供できます。一方で、決められた文字数や本数を埋める作業だけに価値を置くと、AIによる自動化と競合しやすくなるのではないかと私は考えています。自分が今、どの作業と責任の対価として報酬を受け取っているのかを見つめ直したいところです。

私は、記事を作る経験をWebサイトの改善へ広げたい

では、流行のプラットフォームを次々に追いかける代わりに、これまでの編集や執筆の経験をどう生かしていけばよいのでしょうか。私自身が取り組んでいる方向性をお話しします。

文章を書く力を、情報設計や公開後の改善につなげる

たとえば、歯科医院のWebサイトで、患者さんが相談先を探す場面を考えてみます。

従来のSEO記事制作では、「地域名+インプラント」「虫歯 治療 期間」といったキーワードを調査し、それに対応する記事や診療ページを執筆して、検索順位を上げることが主な役割でした。

しかし、医院が本当に求めているのは、検索順位の数字そのものではありません。訪れた患者さんに医院の特徴や治療内容を正しく理解してもらい、不安を解消して安心して予約や相談に来てもらうことです。

そのためには、記事の文章を書くだけでなく、次のような工夫が必要になります。

  • 初めて訪れた患者さんが迷わないよう、トップページから診療案内、予約までの情報の順番を整理する(情報設計)
  • 専門用語をわかりやすく解説し、患者さんが知りたい疑問に先回りして答える
  • 予約フォームや問い合わせボタンが押しやすい位置にあるか、導線を見直す
  • 記事やページを公開した後、実際にどのページが読まれ、どこで離脱されているかを分析して改善する

記事を10本納品して終わる仕事と、Webサイト全体の成果を見据えて改善に関わる仕事では、提供できる価値が異なります。誰もが同じ役割を目指す必要はありませんが、私自身は今後、後者のようなWebサイト改善に関わる比重を増やしていきたいと考えています。

AIを使って、調査・分析・実装に取り組む

業務の幅を広げるうえで、AIは強力な味方になります。

カッパパ

私自身、PythonやAIツールを使ったデータの分析や作業の自動化、WordPressの構築や運用に取り組んでいます。もともとはSEO編集者としての作業効率を高めるために始めたことですが、今ではWebサイト全体の改善にも応用できるようになってきました。

ただし、「AIツールが使えます」というアピールだけでは、すぐに他の人との違いがなくなってしまいます。

大切なのは、「AIを使えること」そのものではなく、依頼主が抱えている課題を把握し、改善策を考え、必要な施策を実行して、その結果を確かめることです。そのプロセスを効率化し、精度を高めるための道具としてAIを活用する。そうした姿勢が大切だと考えています。

これは契約外の仕事を無償でどんどん引き受けるという意味ではありません。自分が提供できる価値の幅を広げ、課題解決を助けるための道具としてAIを使いこなしていくということです。

個人メディアを、広告収入と実績の両方から考える

自分のブログやメディアを運営している場合も、考え方を少し広げることができます。

検索流入を増やしてAdSenseやアフィリエイト広告の収入を得ることだけを目的に据えると、検索エンジンの変動やAI検索の普及に不安を感じやすくなります。

それに対して、自分が実務で調べたことや検証したこと、試行錯誤のプロセスを役立つ形で公開し、同じ課題を持つ読者を助ける場としてブログを育てる方法があります。

たとえば、実際に試したツールの検証結果や、WordPressの設定・トラブル対処法、Webサイトの改善プロセスなどを具体的な記録として残すことです。

こうした発信は、ブログ単体での広告収入を目指すだけでなく、「自分はどのような課題を、どうやって解決できるのか」を発注者に伝える生きた実績になります。広告だけに依存せず、将来的な独自サービスの展開や直接の相談案件など、複数の可能性を持てる資産としてメディアを捉え直すことができます。

SEOかSNSかを決める前に、今の仕事で次に担えることを一つ選ぶ

ここまで読んで、「考え方は分かったけれど、今の自分は何から手を付ければいいのか」と感じた方もいるかもしれません。

まずは、自分の関心や現在の状況に合わせて、次に深める・試す方向をひとつだけ選んでみてください。次の表は、方向性を考えるための編集上の目安です(※収入や適性を決定づける診断ではありません)。

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今の関心・条件深める/試す方向最初に行う小さな作業
文章・調査を深めたい得意分野の取材、検証、根拠の確認過去の1記事で、既存情報だけでは答えられない問いを一つ選ぶ
顧客・サイト全体を見る仕事に関心がある情報設計、読者が次に動ける導線、分析・改善担当範囲内の1ページで、依頼主の目的と読者が迷う箇所を整理する
SNSに関心があり、対象顧客と仕事内容も合う企画・撮影・制作・運用のうち担える工程制作例を一つ作り、誰に何を届け、何を確かめるかを明文化する
自分のブログを育てたい自分で確認した知見、比較軸、役立つ事例の蓄積一つの記事で読者の判断を助ける独自材料を示す

最初の一歩としておすすめしたいのは、最近担当した仕事(または自分のブログ記事)1件を取り上げて、次の4つの項目をそれぞれ1行ずつメモしてみることです。

  1. 相手の目的:依頼主や読者が本当に解決したい課題は何か
  2. 今の担当工程:現在自分が担当している作業の範囲はどこか
  3. 足せる工程:現在の担当の前後に、ひとつだけ足せる工程はないか(例:構成前の読者調査、公開後の動線確認など)
  4. 結果の確かめ方:その工夫によって何が変わったかを、どうやって確かめるか

効果をすぐにアクセス数などの数値で測れない場合でも、「何を見て結果を確認するか」をあらかじめ決めておくことが重要です。

誰もがWebサイト全体を設計したり、SNS運用を巻き取ったりする必要はありません。幅広い対応を望まないなら、執筆や取材、根拠の検証といった専門性を深く掘り下げる道もあります。また、顧客の求めるものと自分の適性が合っていれば、SNSの運用制作を試すことも十分に価値があります。

これからは「記事を何本作ったか」だけでなく、「その仕事を通じて、誰のどんな課題を解決できたか」を重視したい。私自身も、今ある経験を生かして次に担える工程をひとつずつ試し、役に立てる範囲を広げていきたいと考えています。

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